alma inocente-Memo
※ネタバレ注意※小話やらイラストを放り込んでいるごった煮メモ。
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2010
05,18
21:57
バッカーノ!駄文
CATEGORY[バッカーノ!]
バレンタイン仕様。
2000年代でルキノ+エイジング+エルマーの会話文。
「……騒がしい。」
「ああ、あれのせいじゃろう。外を見てみい。」
「あれか。」
「カカッ、知らんのか?まだ若いのに世間の行事に疎いとは、危険じゃなぁ。」
「差し支えはないさ。仕事に関係ないことは基本的に覚えないよ。……で、今日は何の日なんだ?」
「そりゃバレンタインだからのぉ。世の中の乙女達は皆騒ぐに違いないわな。」
「バレンタイン、ね……下らない。」
「社長は、あんまり興味ないみたいじゃな?」
「当たり前だろ。浮かれられる心境なら、今頃こんな人生歩んでない。」
「そうじゃのう。――普通ならおなごにチョコ貰って青春するのが一般的よ!お主は顔が整っておるからして、モテモテだったかもしれんな。」
「そこら辺で止めておけよ、エイジング。……そろそろ時間だ。」
「おお、社長自ら茶を淹れてくれるとは有り難いものよ。ボーナスでももらった気分だわい!」
「僕がわざわざ淹れるのは、お前が淹れる度にカップが犠牲になるから、だけどな。」
「毎度すまんな!ワシにはこういうのは全く向いておらんでの。」
「少しは丁寧に扱え。全く何個カップを破壊するつもりなんだ。」
「まあまあ。細かいことは言いっこなしといかんか?男ならこれしきの一つや二つ気にせんくらいじゃないとのう。おなごにモテんぞ?」
「別にいいよ。この顔で良かったと思ったことは一度もないし……忌まわしい血縁なら尚更だ。」
「相変わらず子供らしくないことよのう。――で、付け合わせのお菓子はこれで良いか?」
「ああ、朝エルマーが持って来た奴だ。『味は絶対保証する』って自慢げに勧められた。」
「ほう、あの男も結構気が利くもんじゃな。」
「……僕はそう思いたくないね。」
「そうぼやくでないぞ、社長!例えそうであろうとも言わぬが花よ。じゃが、実際美味そうと思わんか?この不揃いさが良い手作り感を出して」
「……。」
「どうかしたかの?」
「早く持っていってくれ。僕は後から紅茶を持って行く。」
「何と複雑な顔して。また延々と悩み事か?――もしやチョコをもらいたかったとかのう?ならば、すまんかった…!生憎乙女であるワシも作っておらんでな。」
「そんな訳…!だいたいお前、料理出来るのか?」
「いやの、料理は全く未知のジャンルよ!」
「……だろうな。聞いた僕が馬鹿だった。」
「ん?何か言ったかのう?」
「何も」
「うむ、うまい!お主も食べてみい。」
「いや……いい。」
「まだ疑っておるのか?ほれ、毒なんぞ入っておりゃせん。食べないならワシが全部食してしまうぞ。」
「構わないよ。ただアイツからもらうっていうのが癪ってだけさ。」
――いい加減気付けよ馬鹿。
内心毒づきながらルキノは紅茶を口に流し込んだ。
「これはおかしな形よのう。まさかあやつが作ったものを寄越したのか?」
「……さあな。」
「はて。さっきから何を怒っとるんじゃ?」
「何がだ。」
「何と言うかの……今のお主からはいつもの冷静さと違う何かこう、苛立ちを感じるもんでな。」
「怒ってはいない。しかもゎ他人のお前に関係ないね。」
「カカッ!確かに一理あるのう。社長にとっては赤の他人。己の内も話す気にもなれないなど百も承知の上よ!」
「分かってるなら聞くな。」
「だがな、長年の付き合いがあるからこそ分かる事もあるのではないか?ワシが知っているのはそう――社長が時に子供らしい嘘を付きよる事も知っておる。」
「……仮にそうだとして、どういった嘘を付いてるっていうんだ?」
「言い当てて構まいやせんのか?」
「当てる自信があるなら。」
「言わせてもらうとな、これはエルマーが持って来たまでは正しいが――作ったのはおそらく違う人物かのう?」
「……なんで…そう言える?」
「ま、半分は女の勘よ!それに社長がさっきから落ち着き無くそわそわしてるのも良い証拠だのう。読んでる本も全く進んでおらん。」
「きっ……気付いてたなら早く言え。」
「すまんな!知らぬフリをしておくのも一興かと考えてはみたのだが、あまりに社長の様子がおかしくてのう!」
「五月蠅い!お前にこの前助けてもらった借りを返さないと、何を請求されるか分かったものじゃないからな。これで今年のボーナス使い切ったと思え。」
「なら、存分に味わって食さないとのぅ!普段人使いの荒い社長が作ったものじゃ。うむうむ、やっと社長の自覚が出て来たんかのー。部下としては嬉しい限りじゃわい。」
「馬鹿言うな。今までも充分勤めは果たして来ただろ。」
「しかしのう、部下相手に周りくどい真似をせんでも堂々渡せば良かろうに。……いや、こんな日だからこそか?」
「!」
「ん?白状せい、ルーキー。」
「こんな時だけルーキー扱いするな。無論、僕個人の感情は全く無い。『仮面職人』の社長として断言するよ。」
「ほう、初々しい言い訳じゃな。実に可愛らしい嘘だのう。」
「だから……!特別扱いした覚えは――」
「のう?ルキノ。」
「……っ!なっ……!?」
「クカカッ、お主には四年程早かったか。珍しい反応なもので楽しませてもらったからのう、今のはその礼よ。」
「……黙れよ。」
「しかし顔を真っ赤にしてしまっては、些か説得力に欠ける台詞ではないか?」
「良いから、離せ…っ!」
「惜しいことよ。その表情ならばいくらでも眺めて楽しめそうだと言うのに。もっとも遊ばれる趣味は――社長にはなそうじゃな。」
「御免被りたいね。」
「カカッ、驚かせてすまんかったわい!ちいと遊びが過ぎたの。何さっきのは犬噛まれたものとでも思ってくれい。」
――思えるか…!!
怒鳴ってやりたかったが、あっけらかんとしたエイジングの態度にルキノの怒りはみるみる削がれてしまった。いつも通り冷静な自分の仮面を被る。
完全に自分の目論みは失敗であることを悟ったルキノは、まずはカップを片付けることにした。出来るだけ平静さを装って無言で立ち上がる。部屋を出て行くにも気まずくて仕方ないと思ったからだ。
――まあ、アイツは何事もなかった様に接してくるんだろうな。……これも長年の産物だって言うのかよ。畜生。
密かに溜め息を付いて、部屋のドアノブを回そうとしたその時だった。外側から元気良くノックがされ、中の住人の都合もお構いなしに扉が開く。そこから現れたのはいつもの笑顔を浮かべたエルマーだった。
「こんにちは、ルキノん!今日は良い天気だぞ。こんな日は笑いたくなるねぇ。」
「……こんにちは。」
先ほどまで話題にしていたせいだろうか。とても今日一番に会ったとは思えない青年にルキノは狼狽した声で挨拶した。
「ん、何か心無しか疲れた顔してるね、ルキノん。」
「……いい加減その呼び方は止めて下さい。」
「う~ん、さすがに君ぐらいの子にこの渾名は駄目か。俺的にはすっごい良い線行ってるっていう自信があったんだけどなあ。」
「出来るだけ、本名でお願いしたいのですが。」
「ははは、分かったからそんな怖い顔は止そうよ。全く真面目だなあ、ルキノんは。少しは笑わないと――ああ、そうだ!昨日のアレはどうだった?もし成功したんなら一緒に笑おう!」
「ですから……あの、今は忙しいんで後回しにして頂いても宜しいですか。」
「え。あ、そっかそっか~、だからぐったりしてたの?今お茶してたみたいな雰囲気だったけど、見間違い?」
「カカッ、そこらへんにしてやってくれんかの?お主相手だと社長がもう倒れそうなのでな。」
「ああ、ごめん!俺が勝手に来ただけだからゆっくり休んでれば良いよ。そうしたら笑おう。」
「そうよの、強がりは少しも得にならんぞ?」
「……もうお前も黙っててくれ。」
「ふははっ、引き止めてすまんかったな。しかし、対するエルマーは今日も調子良さそうじゃの?」
「いつでもそれなりに良い朝を迎えてるからね。でさ、早速聞きたいんだけど、これどうだったかな?」
「うむ、すごくうまい!の一言に尽きるよのぅ。」
「そいつは良かった!これで俺の苦労も報われるなあ。」
「ぬぬっ、そんなに手に入り難い物だったとは知らんかったわい!」
「まあね。色々長生きしてると好きな物はたいてい簡単に手に入っちゃうけど、あえて困難入手のに手を出しちゃうほうが楽しくてさ。」
「羨ましい話じゃ。のう?社長。」
「仮眠を取る。……後は頼んだぞ。」
「うむ、了解したわい!安心して寝てくるがよかろう。」
「そうそう。子供はちゃんと眠らないと笑えないからね。寝付けない時は安眠グッズとか使うのもお勧めだよ。日本のやつは最高品質のものが揃ってるし、必要なら俺が持って来たの使うかい?いつでも貸すよ。」
「子供扱いは止してくださいと言ったはずです。……失礼します。」
「まずい事言ったかな?」
「さぁてな。社長はああ見えて繊細でナイーブだからのう!」
「照れてるとか?ほんと素直じゃないなあ。そこだけはアイツにそっくりだ。まあ、本人に言わせたら不本意だろうけど、あの年くらいの子なら笑ってる方が数倍良いよねぇ。」
「ふははっ、そうじゃな!お主の言う通りよ!実にワシらの社長は年相応ではないのぅ。」
「またきっとあの時みたいに素晴らしい笑顔を見せてくれるって信じるよ、俺は。何時になるかは分からないけど……でもさ、絶対あの手品があるなら彼は幸せになれる。」
「ワシもそうなる様に願いたいものよ。だが社長が決めた以上仕方あるまい。……あの仮面を被ったまま生きるのも、もしくは捨てるのも社長の自由じゃからな。」
「そうだね。どっちにしても君はあの子に付いてくつもりだろ?」
「無論よ。社長に付いてけば人生退屈せんで済みそうだからの!カカッ!」
「うん、君はルキノんの側にいてやった方が良い。出来たらこの先ずっと守ってあげてよ。何を敵に回しても君だけが最後の武器だからね。」
「そうきたか。こりゃ一本お主に取られたわい!」
「俺は思った事を言ったまでだよ」
――全く末恐ろしい男よ。どこまで分かっておるのか。
少年と自分達の行く末をどこまでも見透かしているこの男こそ一番の敵ではないかとエイジングは笑う。先ほどの手回しも彼が仕組んだものだろう。置き去れたままの菓子を摘んで口に頬張る。広がっていく甘ったるい味は彼女にはまるで似合わない代物だった。
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