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2008 11,16 15:57 |
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携帯から文章祭り
地味に続いてますよ…! 以下、タイトルなしでアーニャ+ジノ視点の小話です。 スザクもちょっと出てます。 絶対見送りなんかしてあげないの 「今から仕事?」 「……あ」 小さく驚いた声と俺を見た途端、珍しく彷徨いとどまらない視線。赤い瞳が戸惑いに揺いでいる。 「なんかアーニャ、お前――」 何だ。今の見つかった、みたいな顔。まずいこと聞いたっけ?一瞬だが緩んだ表情を捉えてしまった。思い返しても彼女に害は加えていないし、ましてやお気に入りの携帯を取り上げたわけでもない。だが伏せめがちの目が何度かまばたきされると、また普通の彼女に戻っていた。 「今日は休み。だから、ナナリーと会ってくる……そっちは?」 「今から単独任務。さっさと片付けてこようかと思ってさ。」 長期らしくあまり乗り気はしない。かったるい。 「じゃあ。」 「待て待て。見送ってくんないの?」 「急いでる。」 「ああ、そっか。」 それは暗に俺を見送りたくないということか。 「滞在期間……どのくらい?」 「だいたい一ヶ月ってとこかな。それ以上はこっちが疲れるし。」 「そう。……頑張って」 「ん。どうも。」 「知ってた?単独任務に行く時、必ずアーニャがどこか行ってるって事。」 「まあ。薄々?」 「ずっと避けられてると思ってたんだ?」 「だぁってさー。普通はそう思うだろうよ……アーニャは隠してたつもりかもしんないが。」 「見た感じ、だろうね。けど、僕からしたら羨ましいと思うよ、すごく。」 「何でだ?」 「意外とアーニャは君が好きなんだ、って。」 「へ?」 「へって……とっくに君は知ってて言ってるものかと思ったよ。アーニャが迎えには必ず来てた事。」 「むぅ……そうか?あれ。いつも酷い暴言ばっか吐かれてた気がする。」 「君がそんなマイナス方向な物言いするなんて珍しいこともあるんだ。それも仲良いからこそじゃない?」 「スザク。……最近言う様になったのなー。」 「それはまあ。君のお陰で。」 「へぇ、そりゃ光栄だ。」 「じゃあ、僕も行くから。」 「なんだよ、そこまでいっしょに行くつもりじゃなかったのか。スザク」 「……早く任務済まさないとまずいんじゃなかったっけ?」 「そりゃもちろん。」 「なら、早く行ってきなよ。道中気をつけて」 「おう。帰って来たらめいいっぱい抱き締めてやんないとな!」 「そうしたら君は、確実に殴られるだろうけどね」 「愛の鞭?」 「照れ隠しじゃないかな、きっと」 PR |
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