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2008 11,05 00:18 |
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最近文章ばっかりじゃないか!とツッコミきそうですね^^ 続きにお詫びにもならないジノアニャ文投下していきます。
ジノ+アーニャ視点
『迷いなき剣に誓いを』
「アーニャ。――見舞い、きてくれたのか?今日の仕事はどした?」 ほっぺに絆創膏。腕と胸には包帯がぐるぐると巻かれている。見るからに重症の入院患者。 「今日はオフ。言われて様子を見に来ただけ。お土産は――忘れたからない。」 「うえっ、果物もなしか!?ワイン飲むのも禁止、肉類も禁止。いい加減、ひもじくて死んじゃいそうだ。」 「治してもらってる側。なのに……贅沢。」 「だってな~……味気ないメシばっか食わされるのもなあ。 いくら頑丈さが売りの彼でも今の状態では戦線復帰するには程遠い身体だ。 「ナイトオブワンから伝言。完治するまで療養せよ。……だから、暫くジノはオフ。」 「はぁあー……やっぱり。大変有難いお心遣いだが、暇過ぎるな。」 「もちろん。仕事は溜まっているから、戻った暁には覚悟しておけ、とも言ってた。」 「はいはい。治ったらいくらでもお仕事致しますと、伝えてくれ。」
「傷。まだ痛い?」 「もう痛みはないんだ。麻酔が効いてるから。 包帯に覆われ、患部は見えないので、傷の度合いを確認できない。 「すぐ治りそう?」 「いまのとこ、治療は順調だってさ。回復スピードが早いですねって医者に驚かれた。」 「そう。……良かった。」 屈託なく笑う顔に少しだけ胸の中のもやつきが消える。 「アーニャ。」 「……。」 「何か聞きたかったから、来たんじゃないのか?そんな顔してる。」 「何も。なにも、ない。」 「眉間に皺が寄ってる顔で言うな。言えって、聞くから。」
「な?」 その眼差しに弱いわたしを知っていてそういうの?
「いいや、俺が不覚だったから。気にすんな。」 「何故?」 「仲間を助けてやる。アーニャは俺の同僚。特に理由がいる方が珍しいだろう。」 「違う。そんなこと、聞きたい訳じゃない……」 「なら、ほんとは何が聞きたいんだ?」 「ジノは――助けないと駄目、だと思った?」 「ちょっとだけ、な。」 「じゃあ、やられると思った?後ろを取られたと思った?誰かに心配されるほど、わたし弱くない。なのになんで」 「アーニャ。」 「ジノは私より強いナイトオブスリー。……ふざけないで。私の誇りを、奪わないで。」 まくしたてたって何も変わらないのに感情の抑制が効かない。どうしてどうして? 「アーニャ相手に悪いとは思ったよ。けど、とっさに動いてたから覚えてないんだ。」 「嘘。ジノは……分かってる。」 「なんでそう思う?」 「私のせいでジノが……怪我するのは、嫌。」
「うん?」 「護られるだけの存在だなんて、嫌なの。……望まない。だって、私はラウンズ。 ――ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイム。だから――」
「ん…………頼んだ。」
どうか どうか 私に この人を護らせて。 渦巻く迷いを振り払うように目を開いた。空みたいに広い蒼い瞳が私だけをみている。
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